MS926P
USBドングル + DBWedge セットアップ

このページの対象製品

  • MS926-30PBGC-QG
  • MS926-30PUGC-SG

手順① DBWedgeのインストール

DBWedge™ Unitech版(以下、DBWedge)は、バーコードリーダーに割り当てられているCOMポートからのデータを受信して、キーボードデータに変換するためのキーボードウェッジソフトウェアです。

DBWedgeを使用することで、シリアル通信に対応していないソフトウェアに、QRコードから読み取った日本語(かな、カナ、半角カナ、漢字、その他の全角文字)を直接入力することができます。

  1. 次のリンクから、DBWedgeのインストーラーをダウンロードします。zipファイルを任意の場所へすべて展開し、中のファイルをすべて取り出します。

    DBWedgeのご利用には、ライセンスキーが必要です。ライセンスキーは、次の送付依頼フォームからご依頼ください。ライセンスキーは、ユニテック製品をご購入いただいたお客様に無償でご提供いたします。

    DBWedgeは、ライセンスキーのない状態でも「評価版」としてご利用いただけます。「評価版」には20回の読取制限があります。読取制限を超えるとデータの入出力ができなくなりますが、DBWedgeを再起動するとリセットされます。
  2. 「Setup.msi」をダブルクリックして実行します。

  3. Windows Defender による警告が表示される場合は「詳細情報」をクリックし、「実行」をクリックして続行します。

  4. 「次へ」ボタンをクリックして続行します。

  5. 「次へ」ボタンをクリックして続行します。

  6. 「次へ」ボタンをクリックして続行します。

  7. インストールが完了したら「閉じる」ボタンをクリックしてセットアップウィザードを閉じて設定完了です。

手順② バーコードリーダーの設定

  1. トリガーボタンを長押ししてバーコードリーダーの電源を入れます。

  2. アップボタンダウンボタンを同時押し(または同時長押し)して< MAIN MENU >に入ります。

  3. < MAIN MENU >内の「General Setting」に移動し、決定して次の画面へ移動します。

  4. 設定を初期化するため、「General Setting」内の「FAC Default」に移動し、決定して次の画面へ移動します。

  5. Restore to FAC Default ?」を「Yes」に変更して決定します。設定の初期化が完了すると自動的に初期画面へ移動します。

  6. 付属のUSBドングルに貼り付けられているバーコード「...Axxxxxxxx」をスキャンします。スキャンしたら、USBドングルをホストPCのUSBポートに接続します。

    この操作のあと、次の操作に移る前に、バーコードリーダーでスキャンしたバーコードの内容が、正常にホストPCに入力されるかどうかご確認いただくことをお勧めいたします。テストのためにスキャンするバーコードには、半角の数字(アルファベット含む)で構成されたJANコードやQRコードのご利用をお勧めいたします。
  7. アップボタンダウンボタンを同時押し(または同時長押し)して< MAIN MENU >に入ります。

  8. < MAIN MENU >内の「General Setting」に移動し、決定して次の画面へ移動します。

  9. General Setting」内の「Scanner Type」に移動し、決定して次の画面へ移動します。

  10. SCANNER TYPE」を「RF SPP」に変更して決定します。設定完了後、1つ前の画面に戻ります。

  11. General Setting」内の「Operation Mode」に移動し、決定して次の画面へ移動します。

  12. OPERATION MODE」を「Auto」または「Wedge」に変更して決定します。設定完了後、1つ前の画面に戻ります。

    AutoWedgeは、どちらもホストに対してリアルタイムなデータ送信を行います。Autoは、送信エラー時にデータを一時的にスキャナ内に保存しておき、送信可能になったタイミングで、すべて送信します。Wedgeは送信エラー時にデータを破棄します。
  13. 一番下の「Exit = 」に移動し、決定して1つ前の画面に戻ります。

  14. < MAIN MENU >内の「Data & Memory」に移動し、決定して次の画面へ移動します。

  15. DATA & MEMORY」内の「Data Separator」に移動し、決定して次の画面へ移動します。

  16. DATA TERMINATOR」を「None」に変更して決定します。設定完了後、1つ前の画面に戻ります。

  17. 一番下の「Exit = 」に移動し、決定して1つ前の画面に戻ります。

  18. 一番下の「Exit = 」に移動し、決定して1つ前の画面に戻ります。

  19. 開始文字に「STX」を、終端文字に「ETX」を設定するため、次のバーコードを順にスキャンします。


    ① 設定開始


    ② バッチ開始


    ③ STX ETX


    ④ 設定終了

  20. キーボードの[Windows]キーを押しながら[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。入力欄に「devmgmt.msc」と入力し、OKボタンをクリックしてデバイスマネージャーを開きます。

    コピー用

  21. デバイスマネージャーの「ポート (COMとLPT)」に「USB シリアル デバイス」が表示されていれば設定は完了です。横に表示されているCOM番号が、バーコードリーダーに割り当てられているCOMポートの番号です。DBWedgeはこのポート番号に接続するよう設定する必要があります。

    デバイスマネージャーに「(!) Scanner USB CDC」として現れている場合、USB仮想COMドライバのダウンロードとインストールが必要です。

手順③ DBWedgeの設定

  1. DBWedgeを実行します。

  2. 正しいライセンスキーを入力し「OK」ボタンをクリックしてください。DBWedgeが製品版として起動します。以降、ライセンスの入力は不要です。

    誤ったライセンスキー、またはライセンスキーを入力せずに「OK」ボタンをクリックした場合、DBWedgeは評価版として起動します。評価版には20回の読取り制限があります。DBWedgeを再起動すると、20回の読取り制限が復活します。

  3. 設定」ボタンをクリックします。

  4. 通信設定タブの「COM番号」に、デバイスマネージャーで確認した、バーコードリーダーに割り当てられているCOM番号を選択します。誤ったCOM番号を選択すると、バーコードリーダーからのデータが受信できませんのでご注意ください。

  5. 出力設定1タブの受信開始/終了コード開始コードの「設定」ボタンをクリックします。

  6. 受信開始コード設定ウィンドウの「STX」をクリックし、右上の「×」をクリックしてウィンドウを閉じます。開始コードに「0x02」が表示されます。

  7. 出力設定1タブの受信開始/終了コード終了コードの「設定」ボタンをクリックします。

  8. 受信終了コード設定ウィンドウの「ETX」をクリックし、右上の「×」をクリックしてウィンドウを閉じます。終了コードに「0x03」が表示されます。

  9. 出力設定2タブのデータ付加サフィックスの「特殊キー」ボタンをクリックします。

    この操作と次の操作は、省略可能なオプションです。サフィックスは、バーコードデータの末尾に文字を挿入します。この操作と次の操作を実行することで、バーコードデータの末尾に「Enter」キーを送信することができます。用途に応じて「Tab」や「F2」などに変更することも可能です。

  10. サフィックス選択ウィンドウの「Enter」をクリックし、右上の「×」をクリックしてウィンドウを閉じます。サフィックスに「{enter}」が表示されます。

  11. 出力設定2タブの出力時の動作出力方法を選択します。Excelに対してバーコードデータを入力する場合は「キーエミュレート」、その他のソフトウェアに対しては「コピー&ペースト」の使用をお勧めします。

    このオプションは、バーコードデータを入力したいソフトウェアによって変更してください。よくわからない場合は、「コピー&ペースト」で使用してみて、問題があれば「キーエミュレート」に変更してみてください。

  12. 確定」ボタンをクリックして設定を保存します。

  13. スタート / ストップ [停止中]」ボタンをクリックすると、DBWedgeは設定したCOMポートに接続を開始します。正常に接続が完了すると、ボタンは「起動中」となり、画面下部のステータスバーに「接続成功」が表示されます。

    ステータスバーに「ポートのオープンに失敗しました」などエラーメッセージが表示される場合は、選択したCOM番号が間違っていたり、バーコードリーダーの電源が切れていたり、USBケーブルが抜けていたりして、DBWedgeがバーコードリーダーに接続できていない可能性があります。また、選択したCOM番号に他のソフトウェアが接続中の場合も同様のエラーが発生します。

  14. DBWedgeをアクティブ(最前面)の状態にして、ターゲットのバーコードやQRコードを読み取ると、画面下部の3つのウィンドウのすべてに読み取ったデータが表示されます。

    バーコードリーダーのバーコードの読み取りが完了してから、DBWedgeが文字列として出力するまで、待機する時間が発生する場合があります。DBWedgeは、バーコードリーダーの読み取ったデータを、できる限りすべて受信してから文字列に変換して出力しようとするため、QRコードなどの大容量のデータを含めることのできるコードを読み取る場合はご注意ください。
    1つのウィンドウにしかデータが表示されない場合は、バーコードリーダーが適切に設定されていなかったり、設定で選択したCOM番号が誤っていたりして、バーコードリーダーとDBWedgeが適切に接続できていない可能性があります。

  15. 以上で設定は完了です。以降、DBWedgeは、バーコードリーダーから受け取った文字データを適切に変換して、アクティブ(最前面)なソフトウェアに送信します。

    DBWedgeを終了すると、バーコードリーダーからのデータ受信ができなくなり、バーコードリーダーによって読み取られたデータはどこにも表示されなくなります。バーコードリーダーの使用中は、DBWedgeを終了しないように注意してください。
    DBWedgeには、自動実行オプションはありません。PC起動後など、DBWedgeを手動で開始してください。

(付録) USB仮想COMドライバのインストール Windows 7/8/8.1

Windows 10 以降のOSに、このドライバをインストールしないでください。
  1. 次のリンクから、USB仮想COMドライバをダウンロードします。

    USB仮想COMドライバ (デジタル署名付き)

  2. ダウンロードしたらzipファイルを展開して、中身をすべて任意のフォルダへ取り出してください。

  3. キーボードの[Windows]キーを押しながら[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。入力欄に「devmgmt.msc」と入力し、OKボタンをクリックしてデバイスマネージャーを開きます。

    コピー用

  4. デバイス マネージャーの「(!) Scanner USB CDC」を右クリックして、メニューから「ドライバーソフトウェアの更新」(または、「ドライバーの更新」)をクリックします。

  5. コンピューターを参照してドライバー ソフトウェアを検索します」をクリックします。

  6. 「USB仮想COMドライバ (デジタル署名付き)」を展開したフォルダの場所をテキストボックスに直接入力するか、「参照...」ボタンから展開したフォルダを探して開きます。

    次へ」ボタンをクリックしてデバイスドライバのインストールを開始します。

  7. デバイスドライバのインストール中にセキュリティダイアログが表示された場合は、[インストール]ボタンをクリックして続行します。

  8. インストール完了後、[閉じる]ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。

  9. デバイスマネージャーの「ポート (COMとLPT)」に「Unitech CDC USB」が表示されていれば、デバイスドライバのインストールは完了です。横に表示されているCOM番号が、バーコードリーダーに割り当てられているCOMポートの番号です。DBWedgeはこのポート番号に接続するよう設定する必要があります。