
MS926
Bluetooth SPP + DBWedgeセットアップ
ボタン名 | < MAIN MENU >での役割 | 備考 |
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トリガーボタン | 項目の決定 | 本体正面、画面下の大きなボタン |
アップボタン | 1つ上の項目への移動またはパラメータの変更 | 本体側面、グレーのボタンの上側 |
ダウンボタン | 1つ下の項目への移動またはパラメータの変更 | 本体側面、グレーのボタンの下側 |
このページの対象製品
- MS926-UUBB00-SG
- MS926-UUBU00-SG
手順① DBWedgeのインストール
DBWedge™ Unitech版(以下、DBWedge)は、バーコードリーダーに割り当てられているCOMポートからのデータを受信して、キーボードデータに変換するためのキーボードウェッジソフトウェアです。
DBWedgeを使用することで、シリアル通信に対応していないソフトウェアに、QRコードから読み取った日本語(かな、カナ、半角カナ、漢字、その他の全角文字)を直接入力することができます。
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次のリンクから、DBWedgeのインストーラーをダウンロードします。zipファイルを任意の場所へすべて展開し、中のファイルをすべて取り出します。
DBWedgeのご利用には、ライセンスキーが必要です。ライセンスキーは、次の送付依頼フォームからご依頼ください。ライセンスキーは、ユニテック製品をご購入いただいたお客様に無償でご提供いたします。
DBWedgeは、ライセンスキーのない状態でも「評価版」としてご利用いただけます。「評価版」には20回の読取制限があります。読取制限を超えるとデータの入出力ができなくなりますが、DBWedgeを再起動するとリセットされます。 -
「Setup.msi」をダブルクリックして実行します。
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Windows Defender による警告が表示される場合は「詳細情報」をクリックし、「実行」をクリックして続行します。
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「次へ」ボタンをクリックして続行します。
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「次へ」ボタンをクリックして続行します。
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「次へ」ボタンをクリックして続行します。
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インストールが完了したら「閉じる」ボタンをクリックしてセットアップウィザードを閉じて設定完了です。
手順② バーコードリーダーの設定
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トリガーボタンを長押ししてバーコードリーダーの電源を入れます。
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アップボタンとダウンボタンを同時押し(または同時長押し)して< MAIN MENU >に入ります。
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< MAIN MENU >内の「General Setting」に移動し、決定して次の画面へ移動します。
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設定を初期化するため、「General Setting」内の「FAC Default」に移動し、決定して次の画面へ移動します。
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「Restore to FAC Default ?」を「Yes」に変更して決定します。設定の初期化が完了すると自動的に初期画面へ移動します。
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アップボタンとダウンボタンを同時押し(または同時長押し)して< MAIN MENU >に入ります。
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< MAIN MENU >内の「General Setting」に移動し、決定して次の画面へ移動します。
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「General Setting」内の「Scanner Type」に移動し、決定して次の画面へ移動します。
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「SCANNER TYPE」を「BT SPP (Slave)」に変更して決定します。設定完了後、1つ前の画面に戻ります。
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「General Setting」内の「Operation Mode」に移動し、決定して次の画面へ移動します。
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「OPERATION MODE」を「Auto」または「Wedge」に変更して決定します。設定完了後、1つ前の画面に戻ります。
AutoとWedgeは、どちらもホストに対してリアルタイムなデータ送信を行います。Autoは、送信エラー時にデータを一時的にスキャナ内に保存しておき、送信可能になったタイミングで、すべて送信します。Wedgeは送信エラー時にデータを破棄します。 -
一番下の「Exit = 」に移動し、決定して1つ前の画面に戻ります。
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< MAIN MENU >内の「Data & Memory」に移動し、決定して次の画面へ移動します。
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「DATA & MEMORY」内の「Data Separator」に移動し、決定して次の画面へ移動します。
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「DATA TERMINATOR」を「None」に変更して決定します。設定完了後、1つ前の画面に戻ります。
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「DATA & MEMORY」内の「CTRL Character」に移動し、決定して次の画面へ移動します。
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「Ctrl_Filter」を「Send」に変更して決定します。設定完了後、1つ前の画面に戻ります。
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一番下の「Exit = 」に移動し、決定して1つ前の画面に戻ります。
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一番下の「Exit = 」に移動し、決定して1つ前の画面に戻ります。
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開始文字に「STX」を、終端文字に「ETX」を設定するため、次の2次元コードをスキャンします。
開始文字 STX
終端文字 ETX -
ダウンボタンを押しながらトリガーボタンを押すか、「< MAIN MENU >→Bluetooth CFG→BT Pairing」を実行し、バーコードリーダーをペアリング待ちの状態にします。ペアリング待ちの状態になると、画面にReady to Pairが表示されます。
ペアリング待ちの状態は3分間継続します。3分間のあいだに次の操作を行いペアリングを完了してください。
手順③ ホストPCとペアリングする
ホストPC(Windows)とBluetoothバーコードリーダーをBluetooth SPPを使用してペアリングを行います。
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「スタート 」→「設定 」の順にクリックします。
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「デバイス」をクリックします。
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Blueoothのスイッチをオンにします。
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その他のデバイスに「MS926_xxxxxxxxxx」が登録されている場合は「削除」します。
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「Bluetooth またはその他のデバイスを追加する」をクリックします。
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「Bluetooth」をクリックします。
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「MS926_xxxxxxxxxx」をクリックしてペアリングを開始します。 ※初期化直後はデバイス名がPCに表示されるまでに時間がかかる場合があります。
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ペアリングが完了したら「完了」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じます。 ※ペアリング中にPINコードの入力を求められた場合は「1234」を入力してください。
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「その他の Bluetooth オプション」クリックして開きます。
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「COM ポート」タブを開くと、バーコードリーダーに割り当てられているポートの一覧が表示されます。「発信」方向のCOM番号を、DBWedgeの設定に使用しますので控えておいてください。(例ではCOM3)
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「スタート 」→「設定 」の順にクリックします。
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左のメニューから「Bluetoothとデバイス」を選択し、「その他のデバイスを表示」をクリックします。
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Blueoothのスイッチを「オン」にします。
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その他のデバイスに「MS926_xxxxxxxxxx」が登録されている場合は「削除」します。
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「デバイスの検出」を「詳細」に変更します。「規定」になっている場合、SPPデバイスの検出ができません。
このオプションは、Windows 11 24H2 で廃止されました。 -
「デバイスの追加」をクリックします。
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「Bluetooth」をクリックします。
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「MS926_xxxxxxxxxx」をクリックしてペアリングを開始します。「MS926_xxxxxxxxxx」が現れない場合は「すべてのデバイスを表示」をクリックしてください。 ※初期化直後はデバイス名がPCに表示されるまでに時間がかかる場合があります。
Windows 11 24H2 以降のOSでは、「すべてのデバイスを表示」をクリックするとBluetooth SPPデバイスが検出されます。 -
ペアリングが完了したら「完了」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じます。 ※ペアリング中にPINコードの入力を求められた場合は「1234」を入力してください。
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「その他の Bluetooth 設定」クリックして開きます。
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「COM ポート」タブを開くと、バーコードリーダーに割り当てられているポートの一覧が表示されます。「発信」方向のCOM番号を、DBWedgeの設定に使用しますので控えておいてください。(例ではCOM3)
手順④ DBWedgeの設定
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DBWedgeを実行します。
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正しいライセンスキーを入力し「OK」ボタンをクリックしてください。DBWedgeが製品版として起動します。以降、ライセンスの入力は不要です。
誤ったライセンスキー、またはライセンスキーを入力せずに「OK」ボタンをクリックした場合、DBWedgeは評価版として起動します。評価版には20回の読取り制限があります。DBWedgeを再起動すると、20回の読取り制限が復活します。
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「設定」ボタンをクリックします。
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通信設定タブの「COM番号」に、デバイスマネージャーで確認した、バーコードリーダーに割り当てられているCOM番号を選択します。誤ったCOM番号を選択すると、バーコードリーダーからのデータが受信できませんのでご注意ください。
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出力設定1タブの受信開始/終了コードの開始コードの「設定」ボタンをクリックします。
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受信開始コード設定ウィンドウの「STX」をクリックし、右上の「×」をクリックしてウィンドウを閉じます。開始コードに「0x02」が表示されます。
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出力設定1タブの受信開始/終了コードの終了コードの「設定」ボタンをクリックします。
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受信終了コード設定ウィンドウの「ETX」をクリックし、右上の「×」をクリックしてウィンドウを閉じます。終了コードに「0x03」が表示されます。
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出力設定2タブのデータ付加のサフィックスの「特殊キー」ボタンをクリックします。
この操作と次の操作は、省略可能なオプションです。サフィックスは、バーコードデータの末尾に文字を挿入します。この操作と次の操作を実行することで、バーコードデータの末尾に「Enter」キーを送信することができます。用途に応じて「Tab」や「F2」などに変更することも可能です。 -
サフィックス選択ウィンドウの「Enter」をクリックし、右上の「×」をクリックしてウィンドウを閉じます。サフィックスに「{enter}」が表示されます。
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出力設定2タブの出力時の動作の出力方法を選択します。Excelに対してバーコードデータを入力する場合は「キーエミュレート」、その他のソフトウェアに対しては「コピー&ペースト」の使用をお勧めします。
このオプションは、バーコードデータを入力したいソフトウェアによって変更してください。よくわからない場合は、「コピー&ペースト」で使用してみて、問題があれば「キーエミュレート」に変更してみてください。 -
「確定」ボタンをクリックして設定を保存します。
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「スタート / ストップ [停止中]」ボタンをクリックすると、DBWedgeは設定したCOMポートに接続を開始します。正常に接続が完了すると、ボタンは「起動中」となり、画面下部のステータスバーに「接続成功」が表示されます。
ステータスバーに「ポートのオープンに失敗しました」などエラーメッセージが表示される場合は、選択したCOM番号が間違っていたり、バーコードリーダーの電源が切れていたり、USBケーブルが抜けていたりして、DBWedgeがバーコードリーダーに接続できていない可能性があります。また、選択したCOM番号に他のソフトウェアが接続中の場合も同様のエラーが発生します。 -
DBWedgeをアクティブ(最前面)の状態にして、ターゲットのバーコードやQRコードを読み取ると、画面下部の3つのウィンドウのすべてに読み取ったデータが表示されます。
バーコードリーダーのバーコードの読み取りが完了してから、DBWedgeが文字列として出力するまで、待機する時間が発生する場合があります。DBWedgeは、バーコードリーダーの読み取ったデータを、できる限りすべて受信してから文字列に変換して出力しようとするため、QRコードなどの大容量のデータを含めることのできるコードを読み取る場合はご注意ください。1つのウィンドウにしかデータが表示されない場合は、バーコードリーダーが適切に設定されていなかったり、設定で選択したCOM番号が誤っていたりして、バーコードリーダーとDBWedgeが適切に接続できていない可能性があります。 -
以上で設定は完了です。以降、DBWedgeは、バーコードリーダーから受け取った文字データを適切に変換して、アクティブ(最前面)なソフトウェアに送信します。
DBWedgeを終了すると、バーコードリーダーからのデータ受信ができなくなり、バーコードリーダーによって読み取られたデータはどこにも表示されなくなります。バーコードリーダーの使用中は、DBWedgeを終了しないように注意してください。DBWedgeには、自動実行オプションはありません。PC起動後など、DBWedgeを手動で開始してください。
(付録) タイムスタンプを挿入する
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アップボタンとダウンボタンを同時押し(または同時長押し)して< MAIN MENU >に入ります。
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< MAIN MENU >内の「General Setting」に移動し、決定して次の画面へ移動します。
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「General Setting」内の「Date/Time」に移動し、決定して次の画面へ移動します。
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「DATE/TIME」内の「Set Date/Time」に移動し、決定して次の画面へ移動します。
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アップボタン、ダウンボタンで数値を変更し、決定して次の値に移動します。値は「年→月→日→時→分→秒」の順に移動します。設定完了後、1つ前の画面に戻ります。
誤った値を設定した場合は、一度すべての値を決定し、最初からやり直してください。このスキャナは、時刻の自動補正をサポートしていません。時刻がずれてきた場合は、手動で設定しなおしてください。 -
一番下の「Exit = 」に移動し、決定して1つ前の画面に戻ります。
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一番下の「Exit = 」に移動し、決定して1つ前の画面に戻ります。
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< MAIN MENU >内の「Data & Memory」に移動し、決定して次の画面へ移動します。
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「DATA & MEMORY」内の「Date/Time Stamp」に移動し、決定して次の画面へ移動します。
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「DATE STAMP」を、希望する値に変更して決定します。(YYYY=年4桁、MM=月2桁、DD=日2桁)
値 表示例 (例: 2024年5月27日) Disable 年月日は挿入しない DDMMYYYY 27052024 DD.MM.YYYY 27.05.2024 DD/MM/YYYY 27/05/2024 DD-MM-YYYY 27-05-2024 MMDDYYYY 05272024 MM.DD.YYYY 05.27.2024 MM/DD/YYYY 05/27/2024 MM-DD-YYYY 05-27-2024 YYYYMMDD 20240527 YYYY.MM.DD 2024.05.27 YYYY/MM/DD 2024/05/27 YYYY-MM-DD 2024-05-27 -
「TIME STAMP」を、希望する値に変更して決定します。(HH=時2桁、MM=分2桁、SS=秒2桁、AM=12時間表示)
値 表示例 (例: 午後4時28分5秒) Disable 時刻は挿入しない HHMMAM 0228 PM HHMM 1428 HH:MM AM 02:28 PM HH:MM 14:28 HHMMSSAM 022805 PM HHMMSS 142805 HH:MM:SSAM 02:28:05 PM HH:MM:SS 14:28:05 -
「D/T STAMP ORDER」を、希望する値に変更して決定します。
値 表示例 <Date> <Time> 日付、時間の順に挿入する <Time> <Date> 時間、日付の順に挿入する -
「D/T SEPARATOR」を、希望する値に変更して決定します。
値 表示例 None 日付と時刻を区切らない D/T 日付と時刻をDで区切る Field Delimiter 日付と時刻をFIELD DELIMITERで設定した文字で区切る -
「DATA ENTRY ORDER」を、希望する値に変更して決定します。
値 表示例 <Data> <Stamp> バーコードデータの後方にタイムスタンプ情報を挿入して送信 <Stamp> <Data> バーコードデータの前方にタイムスタンプ情報を挿入して送信 -
「FIELD DELIMITER」を、希望する値に変更して決定します。設定完了後、1つ前の画面に戻ります。
値 表示例 None バーコードデータとタイムスタンプ情報を区切らない TAB バーコードデータとタイムスタンプ情報をタブ文字で区切る Semicolon バーコードデータとタイムスタンプ情報をセミコロンで区切る Space バーコードデータとタイムスタンプ情報を半角スペースで区切る Comma バーコードデータとタイムスタンプ情報をカンマで区切る -
一番下の「Exit = 」に移動し、決定して1つ前の画面に戻ります。
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一番下の「Exit = 」に移動し、決定して初期画面に戻ります。
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これらを適切に設定することで、以降、バーコードデータの前方または後方に読み取った時間が挿入されます。