
MS838-2RCB00-SG
RS232Cケーブル + DBWedge セットアップ
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- MS838-2RCB00-SG
手順① DBWedgeのインストール
DBWedge™ Unitech版(以下、DBWedge)は、バーコードリーダーに割り当てられているCOMポートからのデータを受信して、キーボードデータに変換するためのキーボードウェッジソフトウェアです。
DBWedgeを使用することで、シリアル通信に対応していないソフトウェアに、QRコードから読み取った日本語(かな、カナ、半角カナ、漢字、その他の全角文字)を直接入力することができます。
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次のリンクから、DBWedgeのインストーラーをダウンロードします。zipファイルを任意の場所へすべて展開し、中のファイルをすべて取り出します。
DBWedgeのご利用には、ライセンスキーが必要です。ライセンスキーは、次の送付依頼フォームからご依頼ください。ライセンスキーは、ユニテック製品をご購入いただいたお客様に無償でご提供いたします。
DBWedgeは、ライセンスキーのない状態でも「評価版」としてご利用いただけます。「評価版」には20回の読取制限があります。読取制限を超えるとデータの入出力ができなくなりますが、DBWedgeを再起動するとリセットされます。 -
「Setup.msi」をダブルクリックして実行します。
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Windows Defender による警告が表示される場合は「詳細情報」をクリックし、「実行」をクリックして続行します。
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「次へ」ボタンをクリックして続行します。
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「次へ」ボタンをクリックして続行します。
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「次へ」ボタンをクリックして続行します。
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インストールが完了したら「閉じる」ボタンをクリックしてセットアップウィザードを閉じて設定完了です。
手順② バーコードリーダーの設定
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バーコードリーダーの二股に分かれているRS232Cケーブルのシリアル9ピンコネクタ(台形の9つ穴が開いているコネクタ)をホストPCのCOMポートに、USBコネクタを同じホストPCのUSBポートに接続します。
このモデルでは、二股に別れたケーブルの9ピンコネクタおよびUSBコネクタの両方をホストPCに接続する必要があります。9ピンコネクタが未接続の場合は文字データの送受信ができません。USBコネクタが未接続の場合はバーコードリーダーに電源を供給することができません。ホストPCに9ピンコネクタを接続可能なCOMポートが存在しない場合は、USBシリアルコンバーター(USBポートをCOMポートに変換するためのケーブル)のご利用をご検討ください。USBシリアルコンバーターの販売メーカーの取扱説明書に従ってドライバーのインストールやセットアップを行ってください。 -
設定を初期化するため、次のバーコードをスキャンします。
工場出荷デフォルト -
動作モードを「RS232C」に変更するため、次のバーコードをスキャンします。
RS232C -
開始文字に「STX」を設定するため、次のバーコードをスキャンします。
開始文字 STX -
終端文字に「ETX」を設定するため、次のバーコードをスキャンします。
終端文字 ETX -
キーボードの[Windows]キーを押しながら[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。入力欄に「devmgmt.msc」と入力し、OKボタンをクリックしてデバイスマネージャーを開きます。
コピー用 -
デバイスマネージャーの「ポート (COMとLPT)」を開き、バーコードリーダーを接続したCOMポートのCOM番号を確認します。PCに備え付けのCOMポートが1つだけの場合、ほとんどのケースで「COM1」が割り当てられています。DBWedgeはこのCOMポート番号に接続するよう設定する必要があります。(必ずしも「通信ポート」と表示されているとは限りません。)
USBシリアルコンバーターを使用してUSBポートをCOMポートに変換している場合は、ほとんどのケースで「COM3」以降の番号が割り当てられます。USBシリアルコンバーターを取り外すと消え、取り付けると現れるCOM番号が、そのUSBシリアルコンバーターに割り当てられているCOM番号です。
手順③ DBWedgeの設定
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DBWedgeを実行します。
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正しいライセンスキーを入力し「OK」ボタンをクリックしてください。DBWedgeが製品版として起動します。以降、ライセンスの入力は不要です。
誤ったライセンスキー、またはライセンスキーを入力せずに「OK」ボタンをクリックした場合、DBWedgeは評価版として起動します。評価版には20回の読取り制限があります。DBWedgeを再起動すると、20回の読取り制限が復活します。
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「設定」ボタンをクリックします。
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通信設定タブの「COM番号」に、デバイスマネージャーで確認した、バーコードリーダーに割り当てられているCOM番号を選択します。誤ったCOM番号を選択すると、バーコードリーダーからのデータが受信できませんのでご注意ください。
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出力設定1タブの受信開始/終了コードの開始コードの「設定」ボタンをクリックします。
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受信開始コード設定ウィンドウの「STX」をクリックし、右上の「×」をクリックしてウィンドウを閉じます。開始コードに「0x02」が表示されます。
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出力設定1タブの受信開始/終了コードの終了コードの「設定」ボタンをクリックします。
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受信終了コード設定ウィンドウの「ETX」をクリックし、右上の「×」をクリックしてウィンドウを閉じます。終了コードに「0x03」が表示されます。
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出力設定2タブのデータ付加のサフィックスの「特殊キー」ボタンをクリックします。
この操作と次の操作は、省略可能なオプションです。サフィックスは、バーコードデータの末尾に文字を挿入します。この操作と次の操作を実行することで、バーコードデータの末尾に「Enter」キーを送信することができます。用途に応じて「Tab」や「F2」などに変更することも可能です。 -
サフィックス選択ウィンドウの「Enter」をクリックし、右上の「×」をクリックしてウィンドウを閉じます。サフィックスに「{enter}」が表示されます。
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出力設定2タブの出力時の動作の出力方法を選択します。Excelに対してバーコードデータを入力する場合は「キーエミュレート」、その他のソフトウェアに対しては「コピー&ペースト」の使用をお勧めします。
このオプションは、バーコードデータを入力したいソフトウェアによって変更してください。よくわからない場合は、「コピー&ペースト」で使用してみて、問題があれば「キーエミュレート」に変更してみてください。 -
「確定」ボタンをクリックして設定を保存します。
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「スタート / ストップ [停止中]」ボタンをクリックすると、DBWedgeは設定したCOMポートに接続を開始します。正常に接続が完了すると、ボタンは「起動中」となり、画面下部のステータスバーに「接続成功」が表示されます。
ステータスバーに「ポートのオープンに失敗しました」などエラーメッセージが表示される場合は、選択したCOM番号が間違っていたり、バーコードリーダーの電源が切れていたり、USBケーブルが抜けていたりして、DBWedgeがバーコードリーダーに接続できていない可能性があります。また、選択したCOM番号に他のソフトウェアが接続中の場合も同様のエラーが発生します。 -
DBWedgeをアクティブ(最前面)の状態にして、ターゲットのバーコードやQRコードを読み取ると、画面下部の3つのウィンドウのすべてに読み取ったデータが表示されます。
バーコードリーダーのバーコードの読み取りが完了してから、DBWedgeが文字列として出力するまで、待機する時間が発生する場合があります。DBWedgeは、バーコードリーダーの読み取ったデータを、できる限りすべて受信してから文字列に変換して出力しようとするため、QRコードなどの大容量のデータを含めることのできるコードを読み取る場合はご注意ください。1つのウィンドウにしかデータが表示されない場合は、バーコードリーダーが適切に設定されていなかったり、設定で選択したCOM番号が誤っていたりして、バーコードリーダーとDBWedgeが適切に接続できていない可能性があります。 -
以上で設定は完了です。以降、DBWedgeは、バーコードリーダーから受け取った文字データを適切に変換して、アクティブ(最前面)なソフトウェアに送信します。
DBWedgeを終了すると、バーコードリーダーからのデータ受信ができなくなり、バーコードリーダーによって読み取られたデータはどこにも表示されなくなります。バーコードリーダーの使用中は、DBWedgeを終了しないように注意してください。DBWedgeには、自動実行オプションはありません。PC起動後など、DBWedgeを手動で開始してください。