RS232インターフェースを持つバーコードスキャナからの入力をキーボード入力として扱う
RS232インターフェースを持つバーコードスキャナからのデータ入力をPCや機器で取り扱うには、通信ソフトウェアや特別なアプリケーションプログラムを作成する必要があります。COM2KBソフトウェアはWindows PCで、RS232ポートからのデータをキーボードバッファに転送します。COM2KBソフトウェアはRS232ポートからキーボートバッファへの経路を作ります。これによってRS232ポートから入ってくるデータは現在アクティブとなっているウインドウにキーボードからの入力と同じように入力されます。

このソフトウェアは、Windowsのバックグラウンドで実行されます。通常のメインウインドウには何も表示されませんが、Windowsタスクバー右側のシステムトレイにアイコンが表示されます。アイコンをマウスで右または左クリックするとポップアップメニューが現れます。このメニューを使用して設定の変更等を行うことができます。

設定の変更
設定を変更するには、上記メニューのDisable Com PortをクリックしてCOM2KBソフトウェアを停止します。メニューは次のように変わります。システムトレイのアイコンが変わり、Disable Com Port はEnable Com Portに変わります。設定をクリックします。

設定ダイアローグが現れます。

PCの通信ポートを選択します。
バーコードスキャナから読んだデータをキーボードバッファに送るために以下の二つの条件をセットすることができます。
1. CR/LF受信 - CRまたはLF、あるいはCRとLFを受信したときに送信します。
2. 指定した文字数を受信したときに送る - バッファのデータがある大きさを越えたときに送ります。これはバーコードスキャナからのデータにCRまたはLF文字が含まれていない場合に使用します。RS232ポートで受信したデータをキーボードバッファにすぐ送りたい場合は、この数を1にセットします。

通信パラメータの設定
プロパティボタンをクリックします。以下の設定画面が現れます。COMポートの通信パラメータを設定します。ユニテックMSシリーズ　バーコードスキャナの標準通信パラメータは、9600bps, 8ビット, パリティなし,1ストップビット, フロー制御なしですから通常は変更する必要はありません。設定したらOKを押します。


詳細な設定
詳細タブをクリックします。以下の画面が現れます。

1. 自動的に無効にする
RS232ポートからから設定した時間データの入力がなかったら自動的にRS232ポートを無効にします。
2. データ記録
RS232ポートから受信したデータをあらかじめ設定したファイルに書き込みます。キーボードバッファへのデータ送信は無効になります。
3. バッファ
RS232ポートの通信速度が速い場合、キーボードバッファの負担が大きくなる可能性があります。バッファサイズを大きくするとキーボードバッファに送る前のバッファの保存容量を大きくしてデータバッファのロックアップをなくすることができます。

ダウンロード
COM2KBソフトウェアはユニテック製MSシリーズ　バーコードスキャナをご利用のお客様に無償で提供しています。
com2kb1.32.exe

インストール
適当なフォルダにダウンロードしたcom2kb1.32をダブルクリックします。以下の画面が現れインストールが始まります。画面の指示に従ってインストールします。

ご注意
Macintosh PCでは使用することはできません。